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誤診

脳の黒質検査。
心臓の血流状態を見るMIBGシンチグラフィー。
これらの検査の結果、「異常なし」となり、
母は「パーキンソン病ではない」、と医師に断定していただきました。
脳梗塞後遺症の左片マヒが進んだだけだったのです。

パーキンソン病は、進行性のある難病と指定されています。

母は2年~3年の間、パーキンソン病の疑いあり、ということで抗パーキンソン薬を処方され続けていました。
その薬の副作用で、口が渇き、唾液が飲みこめなくなり、痰も切れず、舌も亀裂ができたり皮がむけてたりしてしまっていました。
痰が切れないからと痰を切る薬も2種類、
睡眠障害にも陥り睡眠薬、
さらには、外来の度に抗パーキンソン薬の量を増やされてきていました。
・・・と、最近母のお薬手帳を見てやっとわかりました。


今回、やっとパーキンソン病ではない、という結論が出てほっとした反面、
どうして今まで「パーキンソン病の疑いがありますので、大きな病院で検査を受けてきてください」
とならなかったのだろう、という疑念が湧いてきました。
パーキンソン病であったならば、難病申請もできますが、
「疑い」だけで、ずっと高額な薬代を払い続けてきたのです。

母がパーキンソン病の疑いがあると私が知ったのは、昨年秋頃でした。
伯父の葬儀で4ヶ月ぶりに会った母が、ほとんど歩けない状態だったため、
母から聞いたケアマネージャーさんの電話番号にかけ、初めて知りました。
私は母とは遠く離れて暮らしており、
妹とは音信普通でした。
母の病状に関して、妹からは「お前は他人だから首をつっこむな」と言われており、
私が母に物を送っただけで母が暴言をはかれていた為、私も口出しできない状況でした。
母からはパーキンソン病という病名は聞いたことがなく、
母もよくわからないまま投薬が続けられていたようでした。
病院へは一人で行っていたということも、初めて知りました。

伯父、伯母と葬儀が続き、
その後すぐに私が頚椎症で動けなくなってしまいました。
私は仕事を辞めざるを得ない状態となりました。

母が妹に精神的虐待を受けていたこともあり、
数年前から母に引っ越しを勧めていたものの、母はお金の心配をして離婚して戻ってきた妹家族と同居し続けました。
母は自宅を売って、妹名義で買った家の頭金にし、そこに移って、当時まだ幼かった甥、姪を育ててきたのです。
しかし、やっとその決意をし、3月末から引っ越し準備をし、
やっと4月末に栃木に転居してきました。

母が近くに来て、ようやく母の病状がわかってきました。
パーキンソン病についてもできる限りの情報を集めました。
事前にパーキンソン病で最も治療歴のある大学病院を調べておいたので、
引っ越しに伴い、そちら宛てに紹介状を書いてもらっていました。
そこで検査が始まりましたが、
一つ検査の予約をするのにも、一月待ちでした。
その間も薬は飲み続け、
口内の状態はますます悪化していきました。
特に、昼の薬を飲んだ後が悪化するとのこと。

近くの薬剤師さんに相談したところ、
飲み薬10種類は多すぎるから病院に相談した方がいい、と言われました。
大学病院に電話をすると、
昼だけ薬を中止してもよい、と言われました。

リハビリが効果的なのではないか、と思い、
信頼のおける整形外科医に診ていただくと、
「リハビリで良くなる。しかし、パーキンソン病ではないのではないか。薬は多すぎる。血圧の薬だけで充分なようだが、まずは神経内科の検査を受けてから。」と言われました。
リハビリはすぐに効果が表れました。

テルミー施術者の先生にも「パーキンソン病ではないと思う」と。
30年の経験からと、東洋医学的見地からのご意見でした。

私も集めた情報と母の状態とを照らし合わせたメモを書きました。
・パーキンソン病特有の手足の戦慄がない。
・パーキンソン病では、薬が効くと手足が動きやすくなるが、
母の場合は薬が切れてしまっているはずの早朝が最も調子が良い。
・パーキンソン病は進行性のある病気だが、
母の最も悪かった状態は伯父・伯母が亡くなったときであり、
その後は杖や歩行器で歩けるようになっている。
故に、心因性が多分にあるのではないか。


意を決して、
MIBG検査のときに、予約なしで大学病院の診察を希望しました。
MIBG検査は、まず朝9時に造影剤の注射。
9時半~10時の30分間シンチグラフィー検査。
その後、昼食をとらず、水のみで過ごし、
再度午後1時~1時半にシンチグラフィー検査。

診察は予約がとれていないので、予約患者さんの後何時になるかわからないため、
昼食をとるように勧められました。
やっと午後3時に診察。
パーキンソン病ではない、とはっきり言っていただき、
母共々喜びました。

あの時の、母の瞳の輝きは忘れられません。

薬は、徐々に減らしていかないと悪影響が出るとのことで、
1種類だけなくなりました。

母は脳梗塞後遺症もあるため、
7月にはMRIを撮ります。
その時は受診予約もしてあるので、またその時に薬が減らせるとのこと。
そして、神経内科にかかる必要もなくなることから、
近くの病院で血圧の薬だけ飲めばよいことになるでしょう。


母の歩行困難は、
初めの一歩が出にくいパーキンソン病に症状は似ています。
前かがみの歩行姿勢や、
表情が出にくくなったことも似ていました。
しかし、パーキンソン病特有の手足のふるえがないことや、
歩行困難が進行性ではないことは違っていました。
唾液が出ず、苦しければ表情も乏しくなってしまいます。
また、心因性も多分にありました。

今までの病院では、立って歩くだけのことで診察されていたと、母は言っていました。

母を一人で病院に通院させてしまっていた私を含む身内の責任はあります。
しかしながら、疑いがあるのであれば、まず大きな病院での検査を受けてから投薬開始、
となってもよかったのではないでしょうか。

東大の内科でも誤診は50パーセントある。なぜならば、内科は重箱のふたを開けずに中身を見るようなものなのだから、
と、何かで読んだことがあります。

西洋医学の進歩は、多くの人の命も救ってきたことでしょう。
しかしながら、検査の前に、もっとやっておくべきことがあったのではないでしょうか。

かつて、息子が病気にかかったとき、
近くの小児科医は、ポンポンポン、と3ヶ所聴診器を当てただけで風邪の薬を処方しました。
しかし、私はいつもの風邪とは違う、と感じていたため、
別の内科を受診しました。
その先生は、胸の隅々まで丁寧に聴診器を当て、
「肺炎です。特に右側の肺の方が悪い。すぐに大学病院に行ってください。」
と電話で連絡してくださいました。

主人も急に高熱が出たとき、誤診された経験があります。
インフルエンザが流行っていたとき、インフルエンザが陰性だったので、風邪薬を処方されただけで帰されました。
しかし、咳やのどの痛みが全く無く、突然の高熱だったのでおかしい、と感じました。
その後、全く良くならないので血液検査を受けると、肝炎でした。
イカの食べてはいけない部分を食べたことが原因でした。
黄疸が出ていたことに気づけなかったのです。


検査の数値ももちろん大切です。
ですが、古くからあった目で見る、聴診器で聴く、ということを大切にされているお医者さんが減っている気がします。
母の場合は、もっと問診を大切にしてくれていたら防げていたことではないか、と感じました。
高齢になると、自分の症状を詳しく話すことが出来にくくなります。
だからこそ、大切な部分はお医者さんから質問してほしいと思います。
そして、私自身の反省も含め、通院には家族が同行しなければいけないと、痛切に感じております。



今日は沖縄慰霊の日。

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  •  
  • 2016.06/24 14:26分 
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鍵コメ様 

お忙しい中、あたたかなメッセージ、どうも有難うございました。
少しずつ前に進めていることに感謝、
良い出会いがあったことに感謝いたします。
鍵コメ様とのご縁にも、とても感謝しております。
力をいただいております。本当に有難うございます。
  • posted by はあとちゃくら 
  • URL 
  • 2016.06/25 14:18分 
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RIN・・・中1の娘
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